Strategic Sustainability
ティファニーのサステナビリティへのアプローチは、業界および社会に変化を起こしたいという当社の願いに導かれています。当社は、コアビジネス全体に責任のあるビジネス慣行を組み込んでいるほか、透明性、支援活動、関与活動、慈善活動を通してこれらの変化を促進することに努めています。当社の戦略は、関連性、説明責任、各プログラムの継続的な改善を目的とする3つの基本的要素に根差しています。ステークホルダーの優先事項を理解するために頻繁にエンゲージメントを図り、ガバナンスの原則と説明責任構造に関して十分に確立されたシステムを維持し、戦略をさらに改良するための正式な重要性分析を定期的に実施しています。
次世代のラグジュアリージュエラーとなるために邁進していく中で、環境、社会、ガバナンスの取り組みを強化し、責任ある方法で事業の運営を続けることで、私たちの企業、お客様や従業員、ビジネスパートナー、そしてより広範な社会に対して長期的なメリットをもたらすことができると当社は考えています。
Sustainability Materiality & Our Priorities
当社はサステナビリティの重要性分析を定期的に実施し、環境的および社会的に責任ある方法で事業を運営するための戦略的アプローチを向上しています。この査定はおよそ5年に1回の頻度で実施しています。2018年に3回目の重要性分析を実施し、その間に600を超える社内外のステークホルダー エンゲージメントを行いました。この分析の結果を基準に、当社は「商品」、「人々」、「地球」を柱とするサステナビリティ活動を実践し、最大限のプラスの変化を生み出すよう努力しています。
当社の2018年度の重要性分析の結果は、次の項目を重点領域として挙げています:
● 生物多様性および生態系
● 多様性および包括性
● サプライチェーンにおける人権と労働慣行
● トレーサビリティ
● 透明性
その他の重視すべき点は以下の通りです。
● エネルギー消費と気候変動
● 当社のサプライチェーンにおける環境に関する話題(土地管理、廃棄物とリサイクル、水管理)
● 生活保障賃金と当社事業における現地雇用
● 慈善活動
● 求人、能力開発と定着
これらの結果に基づき、当社はサステナビリティプライオリティおよび戦略を改良し、今後に向けたロードマップを作成しました。このアプローチは、材料の選択や責任ある調達から、企業運営、製造、小売に至るまで、事業全体を通してサステナビリティへの取り組みに役立ちます。
2025年 サステナビリティ目標
2020年の秋、ティファニーは2025年に向けたサステナビリティ目標を発表しました。これは、次の3つの柱を中心とした大胆なコミットメントです。それは、地球、製品、そして人。ティファニーのサステナビリティリーダーシップのレガシーに基づいて、当社はこれらの目標を会社全体に統合し、今後5年間でコミットメントに向けた進捗を達成できるようにしました。
最新のサステナビリティ重要性分析から得られた重点領域を指針として用い、地域、チーム、レベルを超えて従業員を巻き込んだ、堅固で包括的なプロセスによって2025年のサステナビリティ目標を設定しました。また、主要な市民社会組織からレビューを受け、高い基準を設け、ジュエリー業界およびそれを越えてサステナビリティを推進していくことを目指しています。
当社の2025年 サステナビリティ目標は、国際社会によって特定された最重要社会的課題に確実に対処するために、国連グローバル目標フレームワークに沿ったものになっています。
10年行ってきた、メトリックス主導のサステナビリティレポートに基づいて、ティファニーは2025年 サステナビリティ目標に向けた進捗状況を報告します。
ガバナンスの重要性
過去10年間、当社は強力な説明責任システムを通じて会社全体にサステナビリティを統合してきました。2009年から2020年まで、このシステムには、取締役会の企業の社会的責任(CSR)委員会による監視が含まれていましたが、引き続きCEOおよび上級管理職とともに戦略的サステナビリティ アジェンダを設定するチーフ・サステナビリティ・オフィサーによる監視を行っていきます。
事業全体を通したサステナビリティ浸透への継続的な取り組みの一環として、当社は2020年、全マネージャー職以上を対象に、サステナビリティを従業員業績管理プロセスの正式な要素として追加しました。また、倫理的行動、政治献金、ロビー活動に関するポリシーなど、業務活動の指針となるポリシーと慣行を採用しています。
ティファニーの内部監査部門は、独立した客観的な保証および管理に関して会社に対する顧問となり、リスク管理、対策、およびガバナンスのプロセスの有効性を評価しています。
当社は倫理を最重要視しており、従業員がレベルに関わらず当社の高い基準に従って行動し、仕事を行うようにトレーニングプログラムを確立しました。また、説明責任を確保するため、グローバルなアラートラインをはじめとする、従業員、サプライヤー、その他すべてのステークホルダーのための報告メカニズム、およびティファニーの法務部門内に専任のグローバル コンプライアンスおよび、プライバシー チームを設置しています。
ステークホルダーとのエンゲージメントおよび対話
当社は従業員、非営利活動法人(NGO)、業界メンバー、サプライチェーンパートナー、お客様を含むステークホルダーの意見を尊重し、ジュエリーセクター全体で当社の慣行を展開するとともに改善の機会を特定できるよう、多様な視点を追求します。当社は長年にわたり、業界に影響を与える環境および、労働問題の理解を深めるための優れた洞察力を持った、多くの組織と強力な関係を築いてきました。ステークホルダーとのエンゲージメントを図るために戦略的アプローチを取り、当社に異議を唱えるものも含め、さまざまな組織と協力することに尽力しています。これは当社の事業にメリットをもたらし、ジュエリー業界とサプライチェーンのパートナーにプラスの影響を与えると考えています。
政府への関与
ティファニーは25年以上にわたり、責任ある採掘と気候変動に焦点を当てた前向きで責任ある政策を実現すべく、定期的に米国政府に協力してきました。これには、1872年に作られた時代遅れの鉱業法の改正を米国政府に求めること、アラスカ州ブリストル湾にあるペブル鉱山といった、鉱物が多く産出される場所にある危険な鉱山に反対の立場に立つこと、サンゴやルビー、ダイヤモンドなど貴重な原料の材料の原産地証明に焦点を当てる行動を支援することなどがあります。当社は、強力な気候変動対策を支援するビジネス界の一員として声を上げていることを誇りに思います。
当社のアプローチは、ティファニーのプライオリティである責任ある採掘と環境問題、そして当社の声が影響を与えられると信じる分野に焦点を当てたものです。これらの問題について政策立案者に直接働きかけることに加え、当社は論説や広告などによる意見表明を通じて、発言を行います。また他社と協力し、気候変動や生物多様性、平等、包括性などの問題について、ステークホルダーや当社のビジネスの最善の利益につながると信じる行動を支持する声明を発表します。
コミットメントを実現していくために、2011年当社は「会社からの政治的支出に関するTiffany & Co.原則」を制定し、当社の政治関連の支出(ロビー活動の費用や主要な事業者団体による政治関連の支出[当社が支払った金銭がそのような目的に使用された場合]などを含む)について、当社のWebサイトで毎年報告を続けています。ティファニーは、従業員の個人的な政治的支出を促すための政治行動組織を設立しておらず、また、今後も設立しません。そして、当然のことながら、私たちは各従業員が個人的な政治的支出を行う権利を認めていますが、政治的支出自体には関与しません。
当社は、ティファニーブランドの声と力を活用して、ティファニーにとって重要な問題への行動を促し、ステークホルダーと当社のビジネスの利益になると信じる変化を呼びかけることを誇りに思います。
Forward-looking Statements
ティファニーのウェブサイト、Tiffany.com/Sustainabilityで引用されている文書やレポートを含むティファニーのサステナビリティ レポートには、企業責任、サステナビリティ、従業員、環境問題、ポリシー、調達、およびビジネス上のリスクと機会に関するティファニーの目標、計画、予測に関する特定の「将来の見通しに関する記述」が含まれています。またティファニーは、サステナビリティの目的と予想に関する将来の見通しについて、2025年 サステナビリティ目標など、別途の報告書も作成しています。これらの将来の見通しに関する記述は、「信じる」、「意図する」、「計画する」、「努力する」、「求める」、「尽力する」、「約束する」、「予想する」、「推定する」、「予定される」、「するかもしれない」、「するつもりである」、「できる」、「するべきである」、「期待する」などの言葉や同様の意味を持つ用語、ならびに将来のサステナビリティ イニシアチブと目的の議論に関連する表現の使用によって識別することができます。また、過去または現在の事実に厳密に関連づけるのではなく、将来の見通しに関する記述を見極めることもできます。このような将来の見通しに関する記述は、将来の結果を保証するものではなく、ティファニーの現在の視点、仮定、計画に基づいており、多くはティファニーの支配の及ばない内在する不確実性と仮定を含んでいます。そのため、実際の結果は現在の視点、仮定、計画と大きく異なる場合があります。ティファニーの将来の見通しに関する記述は、将来の結果(2025年 サステナビリティ目標などのイニシアチブ、目標または目的の達成など)を保証あるいは約束するものではありません。ティファニーのサステナビリティレポートに含まれる統計と指標は、推定値として報告されている場合や、仮定または作成中の基準に基づいている場合があります。外部サプライヤーに対する基準と行動規範は、一部または全部の場合において、サプライヤーが規範に従うことを保証するものではありません。サプライヤーはティファニーの基準と期待を満たす責任を負っています。実際の結果は、将来の見通しに関する記述と大きく異なる場合があります。
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