ティファニーのきらめくショーウィンドウ
夢を追うために生まれてきた、ティファニー創業者、チャールズ・ルイス・ティファニー。時代の先を行く彼は、現実よりも壮大な何かを夢見みる人々の心を理解していました。1837年のニューヨークでの1号店オープン以来、ティファニーのきらめくショーウィンドウは、ブランドの誇り高き伝統として親しまれています。
撮影:リッキー・ゼハヴィ
夢を追うために生まれてきた、ティファニー創業者、チャールズ・ルイス・ティファニー。時代の先を行く彼は、現実よりも壮大な何かを夢見みる人々の心を理解していました。1837年のニューヨークでの1号店オープン以来、ティファニーのきらめくショーウィンドウは、ブランドの誇り高き伝統として親しまれています。
撮影:リッキー・ゼハヴィ
「ティファニーのショーウィンドウをのぞく方々には、2回、3回と見直していただきたい。」
— ジーン・ムーア
ティファニーのウィンドウの魅力は、名作映画『ティファニーで朝食を』で描かれています。オードリー・ヘップバーン®扮する主人公が、ニューヨークの五番街にあるティファニー本店のショーウィンドウに魅せられるシーンでは、「時々訳もなく不安になったりする時には、タクシーに飛び乗ってティファニーに行くの。静かで品のある様相で、すぐに気持ちが落ち着くわ。ティファニーではね、悪いことなんて絶対に起こらないのよ」と語ります。
オードリー・ヘップバーン®は、ショーン・ヘップバーン・ファーラーとルカ・ドッティの商標権、肖像権です。無断複写・転載を禁じます。
ティファニーのウィンドウは、いつの時代も街の美術館の役割を果たしてきました。通り過ぎる誰もが見物できるウィンドウは、人を楽しませ、驚かせ、そして欲望をも呼び覚まします。
1955年にジーン・ムーアが入社して以来、現在のショーウィンドウにつながるスタイルが築かれました。ウィットに富んだ、物議を醸し出す急進的なデザインが有名なムーアのウィンドウは、時代を反映しつつ、時には風変わりなものもあり、ジュエリーとダイヤモンドを使って、見る人が買いたくなるようなストーリーを語りかけるものでした。
特別なものを平凡なものとミックスさせる彼の手法によって、伝説的なティファニーのジュエリーが、家庭用の糸、ポップコーン、おもちゃのダンプカーなどの意外性のある日常的なものと組み合わされて飾られました。「虫」と題したディスプレーでは、きらめくネックレスをいも虫に見立て、鳥が土の中からついばんでいる様子を描きました。彼は、その後巨匠となるアンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズなどを招いたこともあり、39年間で5,000以上のウィンドウディスプレーをデザインしました。
撮影:リッキー・ゼハヴィ
現在では、アート、スカルプチャー、照明、セットデザインを駆使して世界中のティファニーのウィンドウを作り上げ、道行く人々の記憶に残る純粋なファンタジーの世界を繰り広げています。
毎年11月に公開されるホリデー シーズンのグラマラスなショーウィンドウでは、ホリデーの魔法を表現し、ニューヨークの名物として多くの見物人を魅了しています。
2018年、世界的に有名なティファニーのウィンドウが、Assouline社刊『Windows at Tiffany & Co.』に収められました。本書でイマジネーションあふれるティファニーのショーウィンドウをご覧いただけます。
ニューヨークの57丁目と五番街の角で新しい幕開けを迎えるティファニー。