A Master Of Design: Louis Comfort Tiffany
世界最高峰のラグジュアリーブランドTiffany & Co.を創業した、チャールズ・ルイス・ティファニー。彼の息子、ルイス・コンフォート・ティファニーは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、アメリカ屈指のデザイナーとして名声を得ました。素晴らしいステンドグラス ランプや窓の作品が愛され、LCTと呼ばれていた彼は、装飾的なデザインの中で自然を表現しました。
1902年にチャールズ・ティファニーが死去した際に、LCTはティファニーの筆頭デザインディレクターに就任。五番街の本店にティファニー・アーティスティック・ジュエリー部門を設立し、革新的なデザインを生み出して、現在まで受け継がれる揺るぎないティファニーのクラフトマンシップの伝統を築いたのです。
アール・ヌーヴォーを代表する画家と謳われたLCTは、まさにアメリカならではのデザインをティファニーのジュエリーやオブジェに注ぎ込みました。
花々、葉、果実や昆虫など、奔放な自然の姿とアメリカの風景にインスピレーションを得たLCTは、そのオーガニックなデザインで知られるようになります。彼の才能にかかれば、ガーネットはグリーンエメラルドの葉をあしらったベリーに、オパールはニューイングランドの木陰を思わせるブドウに、ブラックオパールとガーネット、プラチナはトンボのブローチに生まれ変わります。
1世紀の時を経て、ナチュラリズムに基づいた彼の作品は、現在も変わらずティファニーのデザインに影響を与えています。