チャールズ・ルイス・ティファニーと学友のジョン・B・ヤングが、のちにティファニー社を築く
アイデアと夢を胸に、ニューイングランドからニューヨークへとやってきたのは1837年。
開店初日の売り上げは4ドル98セントとわずかなものでしたが、ジュエリーをはじめとする華麗な
高級品の世界は、この日を境に大きく変貌していくのです。
世界にひとつしかない個性的な作品を、飽くことなく追い求めるチャールズ・ルイス・
ティファニーは、ニューヨーク上流階級の人々を魅了し、驚嘆させました。1887年、フランス
王室の宝飾品を手に入れると、ティファニーの名声はさらに遠く、広く世界へと響き渡ったの
です。
アメリカで初めて商品カタログを手掛けたのも、チャールズ・ルイス・ティファニーでした。彼は
つねに新しいことに挑戦する一方で、クラシックなデザインの銀製品を、シンプルかつ
エレガントに表現することに情熱を傾けました。そのこだわりが実り、1867年のパリ万国博
覧会で、ティファニーはすべての出展者の憧れである優秀賞“Award of Merit”を受賞。
アメリカの企業がヨーロッパの審査員から認められたのは、これが初めてのことでした。
数多くのジュエリーや高級品を生み出した、チャールズ・ルイス・ティファニー。その功績の中で
最も有名なものが、6本爪でダイヤモンドを留める、ティファニー セッティングの
エンゲージメント リングです。しかし、当然のことながら、アメリカン・デザインの老舗であり、
世界を代表する宝飾店を作り上げたこと、それこそが、彼の最も偉大な業績といえるでしょう。